東日鉄D 第1話

上総 春馬(6000系後期車)VS常川 雄太(E1000系)

銚松線 外川駅

雄太「勝負は一本勝負 先に松戸駅に着けば勝ちだ」

明「ごめん 春馬 来てもらって」

春馬「一応 装動の9弾かかってるんで」

明「そうか」

審判「それじゃあ カウント始めるぞ」

審判「5…4…3…」

ついに始まるのか…

審判「2…1…GO!」

春馬「さすが 相手は最新鋭 加速性能じゃ負けるな・・・ほかに勝てるポイントは何だ?」

 

  • 犬吠駅付近

始「相手は急カーブだと減速してるようだぞ春馬」

春馬「なるほど そうか 勝てるかもしれない」

 

  • 仲ノ町駅付近

始「また相手との距離が開きだしたぞ」

春馬「直線区間が長いとまずいな・・・」

始「でも直線区間が多いのは 銚子以東だけだ」

春馬「なら こっちのほうが有利だ!」

 

  • 松岸駅付近

春馬「直線が多くてあまりにも不利だ 結構きつい」

始「最新鋭とボロじゃこうなるよなー」

 

  • 笹川駅付近

始「ついにE1000を抜いたぞ」

春馬「このあたりはカーブがきつい 相手は手も出せないだろう」

始「このまま 松戸まで突っ走ろうぜー」


  • 新小見川~香取間

この区間は緩和できたであろう急カーブが多い

始「何だこのエグイ急カーブ!?」

春馬「いくらオレでもこれはきつい!」

始「相手も苦戦してるようだ」

 

  • 佐原駅付近

このあたりは 直線のほうが多い区間である

始「なんか相手と間隔が詰まってるぞ!」

春馬「畜生 相手がこのコースになれやがった」

始「んじゃ もっと加速しようか」

春馬「ペースを狂わせたらかえってまずいことになるぞ これより速くするのは終盤だけで十分だ」

 

  • 八間駅付近

始「抜かれてしまったぞ このままで大丈夫か?」

春馬「大丈夫だ問題ない そろそろカーブがかなり多い区間だ」

 

  • 高岡駅 通過後

このあたりからはカーブが急になっていく・・・

始「春馬の言うとおり カーブが急になってきた やっぱ 相手は急カーブに弱いようだが・・・」

春馬「このあたりから小林まではこっちのほうが有利だ」

 

  • 久住駅

この駅は 千成線と久住線が分岐する駅であり かつて銚松線は 両路線と乗り入れを行っていた

始「あれ ここら辺もカーブのはずだよな なぜ直線の区間が・・・」

春馬「そっちは 千成線だ そっちに良くとコースアウトになっちまう」

てか 線形からわかることがある 土讃線スペシャルライン(簡単に言ったら ショートカット芸)を使った復帰もできないなと

始「というより春馬 差がどんどん詰まってるぞ やっぱすげー」

春馬「"あの技"をいつ仕掛けるべきか・・・」

始「?」


  • 豊住~北辺田

カーブがなかなかな区間の一部

始「やっぱりエグイな てか あの技って何なんだ」

春馬「そのときに教えるよ」

 

  • 天王台付近

天王台駅付近から松戸駅までは複々線の区間である(ただし 天王台~我孫子は勝田線なのであるが)

始「おいおい そっちは勝田線だぞ」

春馬「あっちは直線区間で分が悪い なら曲線の多いこっちのほうが都合がいいわけだ」

始「てか あの技って何なんだよ そろそろ終盤だし教えてくれよ」

春馬「仕掛けるのは 我孫子~流山おおたかの森の左カーブだ」

 

  • 我孫子~流山おおたかの森間

ここのカーブはあの技を使うには都合のいいポイントである

春馬「そろそろ仕掛けるぞ 複線ドリフトを」

グオオオオオオオ ガタン

始「フィー 心臓に悪かったー」

春馬「さーて 戻そ」

グオオオオオオオ ガタン

始「勘弁してくれよー って 相手を抜いたぞー」

春馬「このまま 最高速度で突っ走れー」

 

  • 松戸駅前

この勝負の終着駅だ

始「おい春馬 早すぎるぜ いくらなんでも車止めに突っ込んじまうよー」

春馬「ブレーキを魔改造してるから問題ない」

キイイイイイィィィィィィィィ

始「ホントだ 止まりやがった」

~数分後~

雄太「おみごと まさか複線ドリフトが使えるとはな いくらボロもなめてはいけないもんだな」

春馬「地元じゃなかったら結構きついんだが」

雄太「お、おう」

始「た 大変だ NDERが NDERが けんかを売ってきたぞ!!」

春馬「まじかよ…」